桐生 9秒台連発へ新スタート!足「横に“外す”」

[ 2016年3月2日 05:30 ]

練習後、取材に応じる桐生祥秀

 9秒台へ夢舞台へ、好スタートを決める。陸上の短距離・男女障害強化合宿が1日、沖縄・石垣市陸上競技場で公開され、男子100メートルでリオデジャネイロ五輪を目指す桐生祥秀(20=東洋大)はスタートの修正に取り組んだ。

 昨季まで不調時に足が真っすぐに出ることが癖になっていたが、今はやや横に出すことを心掛けている。桐生が「スタートの1歩、2歩でつぶれることがあるんで、そういうことがないように」と言えば、「横に“外す”スタート。真っすぐに出ると足がつっかえ棒になって体が起き上がる」と東洋大の土江コーチ。10秒01の自己記録をマークした洛南高時代は横に出しており、当時の動きを思い出し、今の筋力に合った足の出し方を模索している。

 17日開幕の世界室内選手権(米オレゴン州)男子60メートルで、五輪シーズンが始まる。60メートルを初戦に選んだのもスタートの動きを確かめるため。大会後は米テキサス州で、昨年の世界選手権男子100メートル銅メダルのブロメル(米国)との合同練習を計画。4月には昨年、追い風参考で9秒87をマークしたテキサス・リレーに出場する可能性もある。「9秒台を出して、何回も出す選手になりたい」と言う20歳が、シーズンインから全開だ。

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2016年3月2日のニュース