松山11位も AON以来日本人4人目の世界トップ10王手

[ 2016年2月23日 05:30 ]

ノーザントラスト・オープンで11位だった松山(AP)

 首位と3打差の10位から出た松山英樹(23=LEXUS)は5バーディー、6ボギーの72とスコアを伸ばせず通算8アンダー、276の11位だった。日本勢初の出場2戦連続優勝はならなかったが、最新の世界ランキングでは、自己最高の11位に入り、トップ10入りは目前となった。首位から出て、スコアを68と伸ばしたバッバ・ワトソン(37=米国)が通算15アンダーでツアー通算9勝目を飾った。

 首位との3打差を追い掛けた最終日は、グリーン上でため息をつく姿が目立った。松山は「うまくいきそうなところでミスが続いて、なかなか波に乗れなかった」と肩を落とした。

 スタートホールの1番パー5で4日連続のバーディーを奪って幸先よく滑りだしたものの、3番、4番はともに3パットのボギーで後退した。5番で残り142ヤードの第2打を2メートルにつけてバーディーを奪い返しながら、6番は1・5メートルと絶好のチャンスでスライスラインを読み切れなかった。ボールはカップの左を通過し、「あれを外したのが大きかった」とひときわ悔やんだ。5バーディーを奪いながらも6ボギーと珍しく出入りの激しいゴルフ。リズムをつかめないまま終わった。

 一方で、「パットをこれだけ外してこの位置だった」と手応えも得た。4日間のパーオン率73・61%は全体5位とトップクラス。シーズンではツアー9位の74・17%をマークしている。また、21日付最新世界ランキングは前週から1つ上がって11位とし、自己最高記録をまたしても更新した。日本勢では中嶋常幸(最高4位)、尾崎将司(同5位)、青木功(同8位)に続く4人目の世界ランキングトップ10入りは目前だ。

 ツアー2勝目を飾ったフェニックス・オープンでは高い精度のショットでつくったチャンスを勝負強く生かした。パット次第で優勝を狙える状態にあるのは間違いない。「パットのフィーリングも悪くない。ちょっと練習すれば戻ってくるかなと思う」。この日はかみ合わなかったが、根底にある自信は失っていない。

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2016年2月23日のニュース