五輪金メダリスト ブラジルでのジカ熱感染を明かす「心配になった」

[ 2016年2月20日 13:38 ]

 ロンドン五輪の女子セーリング競技で金メダルを獲得したマリナ・アラバウ(30=スペイン)が、19日のAP通信との電話インタビューでジカ熱に感染していたことを明かした。

 蚊が媒介するジカ熱は、今夏に五輪が開催されるブラジルをはじめ、中南米で流行している。アラバウがその症状に見舞われたのは昨年12月、その五輪開催地での練習期間中のことだった。

 「熱が出ると全身が赤くなり、痒みを伴うようになった。その2日後には関節が痛み始めた」とその体験を振り返るアラバウ。関節の痛みは指から手首、さらには足首にまでおよび、少し心配になった同選手は練習を切り上げて、スペインへ戻ることを決めたという。

 結局、スペインではジカ熱を検査する機関がなく、また、症状も治まったために本人は何かの虫刺され程度と捉えていた。しかし、医師からはその症状がジカ熱のそれに一致すると指摘されたという。現在は大会中だが、競技終了後には検査を受ける予定。だが、ジカウイルスは数週間で体内から消えるため、陽性反応が出るかは分からない。

 妊婦の感染と新生児の小頭症との関連も指摘されているジカ熱だが、サッカー女子米国代表のGKホープ・ソロは今月、既婚者である自分がいつ妊娠するか分からないため、リオ五輪への不参加も検討していると語っていた。それでも、アラバウは8月のブラジルで再び金メダルを獲得する意欲を見せている。

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2016年2月20日のニュース