沙羅 連勝10で止まる…2位も次戦2季ぶり総合V視野

[ 2016年2月14日 05:30 ]

11連勝を逃し、2位で表彰台に立つ高梨沙羅(左)。中央は初優勝したマヤ・ブティッチ

W杯ジャンプ女子個人第13戦

(2月13日 スロベニア・リュブノ)
 11連勝を狙った総合首位の高梨沙羅(19=クラレ)は2位に終わった。2回とも91・5メートルで合計263・2点。しかし91メートルをそろえて合計267・7点だったマヤ・ブティッチ(28=スロベニア)に敗れた。総合得点はトップの高梨が2位のダニエラ・イラシュコ(32=オーストリア)に431点差。14日の第14戦終了で500点以上の差がつけば高梨の2季ぶりの個人総合優勝が決まる。

 W杯の連勝は10で止まった。それでも高梨は笑顔で「まさか2位になれると思わなかった。本番で一番いいジャンプをそろえられたのでうれしかった」と納得していた。

 今季初めて1回目で首位を逃した。飛距離では1番の91・5メートルも、ブティッチにリードされた。2回目も同じ距離を飛んだが、飛型点で後れを取り、差を広げられた。

 会場に関して「この台は本当に難しい。滑ってきて飛び出すまでの距離が短い。踏み切りのタイミングが取りづらい」と口にしていた。この日も「台の特徴をつかみきれないまま。不安があるまま本番を迎えた」と正直に明かし「仕方ない。それなりの内容なので、それなりの結果になる」とさばさばと振り返った。

 ただ「本番までに頭の中を整理して、うまく切り替えられた」からこその2位でもある。「素早く踏み切りに切り替えられる助走を滑る」とテーマを挙げ、3度目の個人総合優勝決定の可能性もある第14戦をにらんだ。

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2016年2月14日のニュース