「Bリーグ」命名権ソフトバンクが取得 総額30億円超スポンサー

[ 2016年2月11日 07:55 ]

昨年9月に行われた新ロゴ発表会見でポーズをとる(左から)堀江貴文氏、日本バスケットボール協会の大河正明専務理事、川淵三郎会長、リンク栃木の田臥勇太

 今秋開幕する国内男子バスケットボール「Bリーグ」のネーミングライツ(命名権)を大手通信会社のソフトバンクが取得することが10日、分かった。複数の関係者によると、契約期間は複数年で、総額30億円超(推定)の大型契約。リーグ分裂問題による資格停止処分の危機から一転、日本バスケットボール協会の川淵三郎会長(79)の下、動き始めた新リーグは強力な“援護射撃”を支えにスタートを切る。

 日本バスケットボール界の将来を担うBリーグが、テレビCMでもおなじみの大企業から巨額支援を受けることになった。日本協会はナショナルバスケットボールリーグ(NBL)とbjリーグを統合できず、14年11月に国際連盟(FIBA)から資格停止処分が科された。15年1月に川淵氏が中心となりリーグ統一に向けて動きだすと、新リーグの資金確保のため、営業面も同時に進めてきた。統合が確実となった同年6月に制裁は解除され、9月に「Bリーグ」が発表された。開幕へ着々と準備が進む中、複数の関係者が「ネーミングライツはソフトバンクに決まった。契約金は30億円以上と聞いている」と明かした。

 14年にはbjリーグが航空会社ターキッシュエアラインズと2年間の命名権契約を締結。ここ2シーズンは、ターキッシュエアラインズbjリーグとして運営されてきた。秋に始まる統一リーグは、企業名が刻まれた「ソフトバンクBリーグ」での船出が有力。超優良企業の後押しを受けて競技のメジャー化を図る。

 20年東京五輪には男女日本代表が開催国枠で出場する。今秋開幕のBリーグの成功が、4年後の男子の成績に直結すると言っても過言ではない。巨大スポンサー獲得は、63万人以上の国内バスケットボール競技者にとっても大きな意味を持つ。

 ▽Bリーグ NBLとbjリーグが統合し全45チームで今年10月に開幕予定。理事長は日本サッカー協会理事で、日本バスケットボール協会専務理事の大河正明氏が務める。チームは東、中、西の3地区に分かれ、1、2部とも18チーム、3部は9チーム。1部参入は5000人収容アリーナ確保や財政面の安定が条件となった。1部は各チーム年間60試合を戦い、年間優勝を決めるチャンピオンシップは3地区の上位2チームに加え、残る12チームの勝率上位2チームが出場。準々決勝、準決勝は2試合ずつ、決勝は中立地での一発勝負となる。各シーズン、1、2、3部の入れ替えが行われる。

続きを表示

2016年2月11日のニュース