スーパーボウルCMで物議 9・11映像「商業目的は無神経」

[ 2016年2月9日 12:12 ]

第50回スーパーボウル (AP)

 7日に開催されたスーパーボウルのテレビCMで、ある博物館の流した映像が物議を醸している。

 米国最大のスポーツイベントといわれ、高いテレビ視聴率を誇るスーパーボウル。CM料は30秒で500万ドル(約5億7500万円)とも伝えられており、日本でもお馴染みの有名企業がCM枠を埋めた。

 人々の注目が集まるスーパーボウルは、格好のアピールの場となり、高いお金を支払ってでも見返りがあると各企業は考える。しかし、バージニア州にあるコロニアル・ウィリアムズバーグという野外博物館のCMは、違う意味で話題となってしまった。

 同CMは過去の歴史的な映像を巻き戻しながら紹介するというものだったが、その中に「9・11」でニューヨークのワールドトレードセンターが崩壊する様子も含まれていた。これに視聴者が反応し、ネット上では「この映像がはたして必要だったか?」といった内容のコメントが散見された。

 博物館側は「我が国の歴史は悲劇と成功が混在している。そうした歴史が今日につながっており、我々はそのことを銘記しなければならない」と弁明しているが、映像の受け手は「観光客を呼ぶために、暗い過去の映像を流すことは無神経だ」との批判が止まなかった。

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2016年2月9日のニュース