海老沼、リオ切符手繰り寄せるV「金獲るためにやっている」

[ 2016年2月8日 05:30 ]

男子66キロ級で優勝した海老沼匡

 柔道のグランドスラム・パリ大会第1日は6日、パリで行われ、男子66キロ級の海老沼匡(25=パーク24)と同60キロ級の志々目徹(23=了徳寺学園職)が優勝した。海老沼は準々決勝で昨夏の世界選手権覇者、安(アン)バウル(21=韓国)に一本勝ちするなど五輪代表切符を大きく手繰り寄せた。男子73キロ級は秋本啓之(30=了徳寺学園職)が3位、中矢力(26=ALSOK)が5位だった。

 本来いるべき場所に戻ってきた。3連覇した14年世界選手権以来となる国際大会制覇。海老沼は「まず結果を出すことを考えたので、少し硬くなってしまった」と振り返った。準々決勝の世界王者対決では、大内刈りから内股への連係で一本勝ち。決勝も返し技を狙うダワドルジ(モンゴル)を、鮮やかな内股でわずか54秒で仕留めた。

 左肩のケガなどもあった昨年は4連覇を狙った世界選手権で3回戦敗退。グランドスラム東京も決勝で高上との日本人対決に敗れ、国際大会での優勝がなかった。しかし五輪イヤーの初戦は代表にふさわしい勝ちっぷり。日本男子の井上康生監督も「私は世界でトップだと思っている」と絶賛した。ロンドン五輪の雪辱を誓う25歳は「今年金メダルを獲るためにやってきている」と力強く語った。

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