日本、リオ五輪出場逃す フェンシング男子フルーレ

[ 2016年2月7日 21:41 ]

フェンシングW杯男子フルーレ団体準々決勝でイタリアに敗れた日本の太田雄貴(右)

 フェンシングのワールドカップ(W杯)は7日、ドイツのボンでリオデジャネイロ五輪出場権を懸けた男子フルーレ団体が行われ、2012年ロンドン五輪銀メダルの日本は五輪出場を逃した。

 太田雄貴(森永製菓)敷根崇裕(東京・東亜学園高)千田健太(阿部長マーメイド食品)松山恭助(早大)で臨んだ日本は、初戦の2回戦でカナダに勝ったが、準々決勝でイタリアに完敗し、6位だった。

 リオ五輪出場権は今大会までの国際大会の通算ポイントが反映される世界ランキングで決まる。最終戦を前に6位の日本は5位の中国が世界ランクで上位4位に入って自動的に五輪出場を決めればアジア・オセアニア勢の最上位枠で出場権を得る可能性があったが、中国が準決勝で敗れたため五輪への道を閉ざされた。

 ▼星野正史・日本フェンシング協会会長の話 東京五輪に向けて松山ら若手を経験させたかったが、世代交代を含めて課題と反省が残った。

 ▼斉田守・日本フェンシング協会専務理事の話 非常に悔しい。自力で世界ランク4位に入らないといけなかった。若手も伸びているが、強化で太田頼みになった部分は否定できない。

 ▼太田雄貴の話 運命なのかな。受け入れるしかない。若手2人が入ってチームの成長も感じたが、残念と言うしかない。世代交代がうまくできず、苦しんだ4年間だった。

 ▼千田健太の話 こんな結果になってしまい、すごく不本意。チームの主力でやってきただけに責任を感じる。他国と比べて選手層が薄く、最後に実力差が出た。

 ▼松山恭助の話 気持ちの整理が難しい。もっとやれた、と過去の自分を責めている。リオ五輪に行きたかった。悔しいのひと言です。

 ▼敷根崇裕の話 2020年東京五輪を前にリオで五輪を経験したかった。もう少し前から団体メンバーに入って活躍できれば良かった。太田さんら先輩から得るものはすごく大きかった。(共同)

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2016年2月7日のニュース