太田まさか…119位の21歳に1回戦負け 団体へ切り替え

[ 2016年2月7日 05:30 ]

フェンシングW杯男子フルーレ個人で1回戦敗退した太田雄貴

 フェンシングのW杯は6日、ドイツのボンで行われ、男子フルーレ個人の決勝トーナメントで、昨年の世界選手権覇者で世界ランキング1位の太田雄貴(森永製菓)が1回戦で119位のバプティスト・モラン(フランス)に敗れる波乱があった。太田とともに12年ロンドン五輪団体で銀メダルを獲得した千田健太(阿部長マーメイド食品)は2回戦でアレクサンドレ・シド(フランス)に敗れ、日本勢は姿を消した。7日はリオデジャネイロ五輪出場権が懸かる団体が行われる。

 世界王者の太田が21歳の伏兵に足をすくわれた。切れ味鋭い剣さばきとフットワークが影を潜め、14―12とリードを奪いながら逆転負け。「相手がどうこうでなく自分の問題」と受け止めた。個人はリオ五輪出場が確実な状況だが、団体は土俵際に追い込まれている。五輪出場には世界ランク4位までに入るか、5位以下ならアジア・オセアニア勢で1位になる必要がある。現在6位の日本は現実的には5位の中国がトップ4に返り咲くのを願うしかない。30歳のエースは「団体は数%の可能性を信じて戦うだけ」と切り替えた。

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2016年2月7日のニュース