美香 開幕戦いきなり首位「打ったら入る」イン6バーディー

[ 2016年1月30日 05:30 ]

第1ラウンド、10番でティーショットを放つ宮里美香。5アンダーで首位

米女子ツアーピュアシルク・バハマ・クラシック第1日

(1月28日 バハマ・パラダイス島 オーシャンクラブGC=6625ヤード、パー73)
 新シーズンが開幕し、宮里美香(26=NTTぷらら)が6バーディー、1ボギーの68をマーク。野村敏京(23=フリー)ら6人と並んで首位発進した。上原彩子(32=モスフードサービス)は73で45位。横峯さくら(30=エプソン)と宮里藍(30=サントリー)は75で78位と出遅れた。

 面白いようにカップにボールが吸い込まれた。宮里美は前半の11番から3連続バーディー。15、17、18番は3~5メートルのパットを沈めて爆発的にスコアを伸ばした。インだけでボギーなしの6バーディーだ。昨季は平均パット数がツアー全体で2位。さらなる安定感を求めてパターを変更したが、「(パターは)しっくりきている。打ったら入る雰囲気が自分の中から出ていた。こんなにいい感覚は久しぶり」と満足そうに振り返った。

 米ツアーに本格参戦して8年目。すでに中堅となって迎えた開幕戦は最高の滑り出しとなった。後半のアウトではスコアを1つ落としたが、米ツアーでの首位発進は13年6月のアーカンソー選手権以来。「うまく風も読めていたし、ピンを攻められた。内容に満足している」と満面の笑みを浮かべた。

 海に面し時折強い風が吹く難しいコース。だが、沖縄育ちだけに「風の計算でコースマネジメントも変わってくる」としっかりと特徴をつかんでチャンスメークした。好調というショットと「こんなにいい感覚は久しぶり」と話すパットがかみ合った。

 今年は12年のセーフウェー・クラシック以来4季ぶりの米ツアー優勝と夏のリオデジャネイロ五輪出場を目標に掲げる。五輪代表は7月11日までの五輪ランキングで決まるため、例年以上に前半戦の戦いが大事になる。現在、五輪ランキングで出場圏内の日本人2位だが、気は抜けない。「早くから成績を出さなきゃという重圧もあるが、自分のゴルフをやるだけ。一つ一つの試合で小さな目標をクリアできれば、優勝争いにもつながる」。14年に賞金シード落ちを味わうなど、苦しみも味わった26歳。好スタートに浮かれることなく前を見つめた。

 ▽リオデジャネイロ五輪代表選考法 五輪出場選手は国際ゴルフ連盟が発表する五輪ランキングにより決定される。五輪ランキングは現行の世界ランキングに基づいている。リオデジャネイロ五輪では開催国枠の1人を含め男女各60人が出場。出場枠は原則として各国2人で、優先的に出場権が与えられる上位15人以内に入れば、各国4人を上限に出場枠が増える。7月11日までのランキングで代表は決定。29日現在、日本人女子は大山志保が17位、宮里美香が19位で代表圏内。

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2016年1月30日のニュース