八角理事長ら10人が当選 日本相撲協会、高島親方落選

[ 2016年1月29日 16:14 ]

日本相撲協会の理事候補選挙を終え、引き揚げる八角理事長

 日本相撲協会の役員候補選挙が29日、東京・両国国技館で投票により行われ、定員10人に11人が立候補した理事候補では現職理事で52歳の八角理事長(元横綱北勝海)や43歳の貴乃花親方(元横綱)がともに9票で当選した。投票は4期連続。

 現職の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、二所ノ関親方(元大関若嶋津)、初出馬の山響親方(元幕内巌雄)がいずれも10票で理事候補に選ばれた。当選者は全て9票以上を得ており、最大派閥の出羽海一門は山響親方ら4人全員が当選した。伊勢ケ浜一門から立候補した高島親方(元関脇高望山)が6票で落選した。

 定員3人を4人で争った副理事候補は名称が「監事」だった2004年以来の投票となり、初出馬の藤島親方(元大関武双山)が26票、芝田山親方(元横綱大乃国)が25票でまず当選。玉ノ井親方(元大関栃東)は24票で並んだ井筒親方(元関脇逆鉾)との決選投票を54―44(白票1)で制した。藤島、玉ノ井両親方が当選し、副理事候補3人のうち、出羽海一門が2人を占めた。

 ▼出羽海親方(元幕内小城ノ花)の話 応援してくれた親方衆がいるので、しっかりやっていかないといけない。プレッシャーは当然ある。やっと相撲人気が盛り上がってきたので、さらに人気が出るようにしたい。

 ▼春日野親方の話 出羽海一門の総意で4人が当選したので、どこまでできるか分からないが与えられた仕事を頑張っていくだけ。

 ▼山響親方の話 北の湖前理事長(元横綱)が命懸けでつくり上げた協会を守りたい。その思いは今後も変わらない。

 ▼鏡山親方(元関脇多賀竜)の話 今回は票読みが難しかった。自分もどうなるか分からなかった。いろいろなうわさもあって、振り回された。(理事長選出は)どうなるか想像がつかない。

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2016年1月29日のニュース