サニブラウン 米で金修行!2月に世界的名コーチに師事

[ 2016年1月29日 06:10 ]

サニブラウン・ハキーム

 リオデジャネイロ五輪出場を目指す陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(16=東京・城西高)が2月に米国で合宿を行い、世界的な名コーチの指導を受けることが28日、分かった。合宿は日本陸連が認定する20年東京五輪の強化選手「ダイヤモンドアスリート」の強化策の一環で、コーチとして男子100メートル元世界記録保持者のドノバン・ベイリー(カナダ)らを育てた米国人のダン・パフ氏を招へい。充実の時間を過ごし、夢舞台へ加速する。

 最高の環境が16歳の進化を後押しする。サニブラウンが2月に約2週間、米アリゾナ州フェニックスで合宿を行うことが判明。日本陸連の山崎一彦強化副委員長が「失敗も含めていろいろな経験をしてほしい」という、米国合宿の最大の目玉が名伯楽の招へいだ。

 現地では米国人プロコーチのダン・パフ氏に指導を依頼している。同氏は96年アトランタ五輪男子100メートルを9秒84の当時世界新で制したドノバン・ベイリー、12年ロンドン五輪、15年世界選手権男子走り幅跳び金メダリストのグレッグ・ラザフォード(英国)らを育てた。「積極的にコミュニケーションを図ってほしい」と山崎強化副委員長。グラウンド内外での名コーチとの交流が、有形無形の財産になる。

 サニブラウンは昨年2月、オーストラリアで初めて海外合宿に参加。環境の変化に動じるどころか、異国で飛躍のきっかけをつかんだ。それまで300メートルのタイムトライアルで35~36秒が精いっぱいだったが、オーストラリアでは33秒台をマーク。山村監督を驚かせ、世界ユース選手権男子100&200メートルの2冠、200メートルで世界選手権史上最年少出場と陸上界に衝撃を与えた。

 リオデジャネイロ五輪イヤーの今季に向け、サニブラウンは「15年は今後に生かせる、いい年になった。リオに万全の態勢で臨みたい。まだボルト(ジャマイカ)と走ったことがないので、16年こそはと思います」と気合を入れていた。米国での経験をレベルアップにつなげ、リオ・ロードを駆け抜ける。

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2016年1月29日のニュース