豊ノ島賜杯諦めん 初対戦から20年の奨菊追う「ドラマになるかも」

[ 2016年1月22日 05:30 ]

蒼国来(右)を寄り切りで破った豊ノ島

大相撲初場所12日目

(1月21日 東京・両国国技館)
 2敗の豊ノ島が得意のもろ差しから前に出て蒼国来を寄り切り、優勝争いに残った。小学生時代からのライバルの琴奨菊と13日目に対戦することが決まり「お互いにとって大事な一番。優勝争いを一緒にできるのは(同期で)入門した時のことを考えたら夢のよう」と感慨ひとしおの様子だが、土俵上では友情は関係ない。「責任としては大関が優勝しないといけないけど、すんなり優勝されるのは悔しい。自分がしてやろうという気持ち。楽しくなってきた」と10年ぶりの和製Vを本気で狙う気だ。

 琴奨菊との初対戦は中学1年の時。高知県大会決勝で対戦して敗れた。「土俵の後ろまで下がって仕切ってきて“こいつ何?”と思った。自分が変化したら、パッと止まられて寄り倒された」。それから約20年。「番付が違っても紙一重の勝負になる。終わり方によってはドラマになるかもしれない」と気合を込めた。

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2016年1月22日のニュース