名門エール大４年の“セレブ美女”ポーリー　馬術日本代表狙う

会見で笑顔を見せる馬術のポーリー

　馬術でリオデジャネイロ五輪出場を目指す選手が都内で会見に臨み、昨春に日本国籍を取得した障害馬術の“セレブ美女”カレン・ポーリー（２３）は「東京五輪もそうだけど、リオも自分にとっては大きな目標。代表に選ばれるように頑張りたい」と笑顔をはじけさせた。

　投資銀行で働く米国人の父・グレッグさんと日本人の母・宏子さんの間に生まれ、半年後に米ニューヨーク・マンハッタンに移住。６歳でポニーに乗ったのがきっかけで「馬漬けの生活」が始まった。現在はエール大４年生。名門校で経済学を専攻する才女だが、「まずはリオ、リオの次は東京」と就職活動は二の次だ。

　今冬はフロリダ州で１２週間にわたって多くの競技会に参加する。その間は月曜から水曜まで学校に通い、水曜の夜に航空機でフロリダに移動。日曜日の夜に飛行機で地元に戻る多忙な生活を送る。馬の輸送など費用は膨らむが、同州に別荘を構え、母は「毎日、ご飯に納豆」と節約して愛娘をサポート。そのかいもあって、昨夏には中規模なハンプトン・クラシックＧＰで優勝するなど実力をつけ、リオ五輪出場最低基準をクリア。関係者が「東京五輪のメダル候補」と期待するホープが、選考会を経て試金石となる大舞台で花を咲かせる。

　◆カレン・ポーリー　１９９２年（平４）７月２５日、東京生まれの２３歳。ニューヨーク州スペンス高―エール大在学中。６歳からニュージャージー州の別荘近くの牧場で乗馬を始め、１３歳から全米に展開する厩舎で本格的に取り組む。１５年ハンプトン・クラシックＧＰ優勝。７歳から乗るパートナーのウィズウィングスは穏やかで人懐こい性格。マンハッタンの閑静な住宅街アッパーイースト在住。家族は両親と妹。１メートル７０。

　▽馬術のリオデジャネイロ五輪への道　ポーリーらが目指す障害馬術は代表枠が４人馬。現在６組が出場基準を満たしており、６月の合宿で選考を行う。７４歳の法華津らが目指す馬場馬術も代表枠は４人馬。現在４組が条件をクリアしているが、５月２３日時点で５組以上に増えた場合は５月か６月に欧州で選考会を行う。