末恐ろし18歳 東京五輪の星だ!大坂なおみ201キロサーブ1勝

[ 2016年1月20日 05:30 ]

4大大会初勝利を挙げた大坂(AP)

テニス全豪オープン第2日

(1月19日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 女子シングルスで予選から勝ち上がった世界ランキング127位の大坂なおみが、同104位のドナ・ベキッチ(19=クロアチア)を6―3、6―2で破って4大大会初勝利を挙げた。米国人の父と日本人の母を持ち、1メートル80の恵まれた体格から放つサーブは最速時速201キロをマーク。18歳3カ月での4大大会勝利は、17歳2カ月の沢松奈生子に次ぐ日本女子歴代2位の年少記録。男子第7シードの錦織圭(26=日清食品)は20日午前11時(日本時間同9時)に始まるオースティン・クライチェク(25=米国)との2回戦に向け、練習を行った。

 将来性の高さを示すように初勝利の会見には海外メディアも姿を見せた。3歳から米国暮らしで日本語はまだまだ勉強中。大坂は「とてもエキサイティングで、とてもハッピー」と英語で喜びを語った。

 フォールトとなったが、岩がぶつかるような打球音のサーブは観客がどよめく時速201キロを記録した。女子トップ選手のサーブの平均時速は170~180キロ程度。200キロ台を出せる選手は、大坂が憧れる世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)ら限られた選手しかいない。それだけでも今後への期待感は十分。今季はトップ50入りとツアー優勝が目標で「安定したプレーができるようになってきた」と精神面でも粗さが取れてきた。2回戦は世界21位のスビトリナ(ウクライナ)。作戦を尋ねられると「トップシークレット」とほほ笑んだ。

 ◆大坂 なおみ(おおさか・なおみ)1997年(平9)10月16日、大阪市生まれの18歳。姉・まりの影響で3歳からテニスを始める。家族で米国に移住し、現在は米フロリダ州在住。14年に元全米女王のストーサー(オーストラリア)を破って注目を浴び、昨年10月には女子ツアーのホープ4人を集めた大会で優勝。好きな音楽はJポップとKポップ。1メートル80、69キロ。

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