葛西“レジェンド調整”で寝坊…時差対策もドタバタ出国

[ 2015年12月27日 05:30 ]

成田空港で取材に応じる葛西

 ノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明(43=土屋ホーム)がストイックな“レジェンド調整”を明かした。ドイツとオーストリアでW杯を兼ねて行われるジャンプ週間出場(29日開幕)のために渡欧したが、成田空港の出発ロビーに現れたのはチェックイン可能な1時間前まで残り5分を切ったところ。「寝坊です。二度寝しちゃって」と頭をかいた。

 ドタバタ出国の陰には第一線で活躍を続けた中で得た時差調整法があった。時には午前3時からエアロバイクをこぎ、午後5時に起床して“朝食”を取ることもある。欧州から一時帰国した時は「完全に(時差8時間の)向こうに合わせて」生活。取材に応じた午前10時は葛西にとって午前2時。「も~本当眠たいです」と目をこするのも当然だ。この日は午前5時に就寝して2時間後に起きる予定が、二度寝して目が覚めたら出発2時間前の9時。「やばい!」。急いで近隣ホテルから駆け付けた。

 W杯第6戦は3位で今季初の表彰台に立ち、自身の最年長表彰台記録も更新した。体重60キロを維持するために断食するなどコンディションづくりを徹底している。寝ぼけ眼のレジェンドは「調整も良かったし、ベストのジャンプができれば」と静かに闘志を燃やした。

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2015年12月27日のニュース