羽生、4連覇も演技に納得いかず「メラメラと悔しい思いが…」

[ 2015年12月26日 23:19 ]

賞状を口にくわえ引き揚げる羽生

フィギュアスケート全日本選手権第2日・男子フリー

(12月26日 北海道札幌市 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
 大会4連覇を果たし、来年3月の世界選手権(米国)代表入りを決めた羽生結弦(21=ANA)だったが、その表情に満足感はなかった。

 25日の男子ショートプログラム(SP)で今季3度目の100点超えとなる102・63点を記録し、首位で迎えたこの日のフリー。NHK杯、GPファイナルと2戦連続200点超えをマークしていたが、ジャンプで2度の転倒が響いて183・73点にとどまった。

 演技後のインタビュー。羽生は「優勝という結果自体は本当に皆さんの声援の賜物だと痛感しています。今、メラメラと悔しい思いが沸き上がっている」と悔しさをにじませ「世界選手権に気持ちを切り替えて、やっと本当の練習ができると、ある意味ホッとしています」と話した。

 大会4連覇という偉業にも「自分の中では勝ったとは思っていません。また頑張ります」と、やはり演技に対して納得がいかない思いを口にし「来年の全日本では、こんな演技はしたくないと思っています」と締めくくった。

 ▼ブライアン・オーサー・コーチの話 (羽生は)ベストの演技ではなかったが、シーズンを見通さないといけない。世界の他の選手も、彼も人間と気付くだろう。感情的になるシーズンが続き、疲れていたと思う。

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