真央 不安残したまま出陣…今季初、前日練習で3回転半成功せず

[ 2015年12月26日 05:30 ]

練習会場で調整する浅田

フィギュアスケート全日本選手権第1日

(12月25日 北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
 全日本選手権に2季ぶりに出場する浅田真央(25=中京大)は26日の女子SPに向け、練習会場の美香保体育館で35分の最終調整を行った。ジャンプの難度を落として臨むSPを控え、使用曲「すてきなあなた」を流しての滑走では冒頭のトリプルアクセルで転倒。大技は他に1回転半となり、前日練習としては今季初めて成功せず、2度のアタックも今季最少だ。

 1年の休養を経て勝負のリンクに帰ってきた。2季ぶりの全日本は「久しぶりに会う選手がいたり、初めて会う選手がいたり、以前から一緒にやっていた選手がいたり」と感じている。これまでは鈴木明子さんら自身より年上の選手がいたが、25歳の浅田は今大会の女子で最年長。経験を積み、年を重ね、昨年女王の17歳・宮原ら若いスケーターの挑戦を受ける。

 2週前のGPファイナル(バルセロナ)ではジャンプのミスが目立ち、最下位に終わった。演技前に訴えていた胃腸炎の影響もありエキシビション出演をとりやめて緊急帰国。落ち込み、悩んだが、自らを鼓舞して全日本に向けて歩を進めてきた。「自分が望むのはSPもフリーも良い演技をすること。2015年、良い試合をして締めくくりたいなと思います」。3季ぶり7度目の頂点で、16年へ希望の光をともす。

 ▽世界選手権の代表選考 世界選手権は来年3月30日~4月3日に米ボストンで開催。男子の枠は2、女子は3。全日本選手権優勝選手は決定。残りは全日本2、3位やファイナル出場選手、世界ランク、今季スコアの日本人上位3人から総合的に選考。羽生はファイナル優勝、世界ランク1位、今季スコア1位で代表入りが既に確実になっている。

続きを表示

2015年12月26日のニュース