羽生帰国、世界最高得点は「達成感より安堵感」 ファン出迎えに笑顔

[ 2015年12月15日 16:36 ]

帰国しメダルを手に笑顔を見せる羽生結弦=羽田空港

 バルセロナで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、世界歴代最高得点を塗り替え男子初の3連覇を達成した羽生結弦(ゆづる、21=ANA)が15日、帰国した。午後3時59分に羽田空港に到着。その後、黒のTシャツ姿で到着ロビーに移動し、出迎えた大勢のファンのねぎらいの言葉に笑顔で反応し頭を下げていた。

 空港で行った帰国会見では「実際に日本にいたわけではなかったのですが、祝福にビックリしています。前回の大会で300点超えをして達成感を得ているので、自分の中では安堵(あんど)感の方があります」とコメントした。

 25日開幕の4連覇が懸かる全日本選手権に向けて周囲の期待も高まるが「滑るのは僕自身。期待に応えられるかは練習だろうし、緊張感のコントロールができるかだと思う。自分自身でそういう状態がつくれればいい」と話した。

 ファイナルはSPで110・95点、フリー219・48点、合計330・43点と全て11月のNHK杯でマークした自身の得点を更新。2大会連続で完璧な演技をそろえ、演技後は重圧から解放された安堵感から涙を流した。競技から一夜明けた13日には「これまでSPとフリーのノーミスは地方大会以外はなかった。正直ビックリしている。このプレッシャーの中で、よくやったなって」と振り返っていた。

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