桃田 バドミントン“宣伝部長”だ「稼げるスポーツ」アピール

[ 2015年12月15日 05:30 ]

ワールドスーパーシリーズファイナルの金メダルとクリスマスツリーを手に笑顔の奥原(左)と桃田

 バドミントンの年間上位8人、8組で行われるスーパーシリーズ・ファイナルのシングルスで日本勢初の優勝を果たした男子の桃田賢斗(21=NTT東日本)と女子の奥原希望(のぞみ、20=日本ユニシス)らが14日、成田着の航空機で帰国した。今大会の優勝賞金は8万ドル(約960万円)。来年のリオデジャネイロ五輪でメダル獲得が見えてきた桃田は“稼げるバドミントン”のイメージを定着させ競技普及に一役買う。

 世界一の桃田がバドミントンをメジャーにする。今大会の優勝賞金は8万ドル。一足早いクリスマスプレゼントの使い道を聞かれ、「周りが分かるぐらい派手な生活をして、ガキんちょが憧れるように見本になりたい」とバドミントンで稼げることをアピールすることを公言。五輪メダル獲得への手応えも得た21歳がコート外でも魅せる。

 常に競技普及を考えてきた。社会人3年目の桃田は「もっとお金が稼げればメジャーになるのに」と口にしてきた。決勝直前に「(賞金を)めちゃくちゃ意識した。モチベーションじゃないですか」と貪欲に優勝賞金を狙いにいったことを明かした。

 将来的にはプロ選手への道も考えており「自分がプロのパイオニアになりたい。プロ野球選手と張る収入が欲しい」。過去には12年ロンドン五輪代表の“イケシオ”こと池田信太郎、潮田玲子らがプロ活動をしていた時期もある。憧れの選手は現在クラブW杯出場のためにバルセロナの一員として来日し、年収40億円超のブラジル代表FWネイマール。「陽気な感じと人を魅了するプレーが好き」と話し、自身はバドミントン界の新スターとして名乗りを上げた。

 休む時間はない。今回は全日本総合選手権から中2日の強行軍も、5戦全勝で世界一をつかみ取った。凱旋試合は20日に佐渡で行われる日本リーグ金沢学院クラブ戦になる予定で「自分のプレーを会場に見に来てほしい」と呼びかけた。世界一を手にし「ワンチャンスをものにしての優勝は自信になる」と自信を深めた。日本のエースが次に狙うのは、五輪の金メダルしかない。

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2015年12月15日のニュース