宇野3位!驚異の17歳だ大輔超え世界歴代6位スコア

[ 2015年12月14日 05:30 ]

ジャンプを次々に成功させる宇野

フィギュアスケートGPファイナル最終日

(12月12日 スペイン・バルセロナ)
 1メートル57の小さな体が、大舞台で躍動した。日本男子で初のシニア初年度でのファイナル表彰台。17歳の宇野は右手を振り下ろして喜びを表現。「表彰台に上がるとは全く予想していなかった。自分の満足いく演技ができた」。合計の自己ベストを一気に19.36点更新する276.79点は世界歴代6位のハイスコアだ。

 マネジメント会社の先輩・荒川静香が、金メダルを獲得した06年トリノ五輪で使った「トゥーランドット」に乗った。2度の4回転トーループを決め、踏み切り違反を取られた3回転ルッツ以外はほぼ完璧。演技点も5項目中4項目で9点台に乗せた。マネジメント会社が同じで、憧れの存在でもある高橋大輔さんの自己ベスト276.72点も上回った。

 フリーの演技時間はジュニア時代の4分から4分30秒になり、シーズン序盤は体力面に不安を抱えていた。スタミナ強化のため、一日に何度も曲をかけた通し練習を敢行。「今ならフリー1回なら、普通に滑れる」。大嫌いだった野菜を食べるなど食事面も見直し、戦える体をつくってきた。

 初めてシニアのGPで羽生と一緒に滑り、圧倒的な差を見せつけられた。「凄い選手。追いかけていくだけ」。25日開幕の全日本選手権(北海道)では再び激突する。「これがMAXじゃなく、もっと上があると証明できるように、また頑張りたい」。金メダリストの背中を見て、17歳がさらに進化する。

 ▼村上 駄目でした。出だしでミスが多すぎた。気持ちが焦ってジャンプで上半身が力んでしまった。

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2015年12月14日のニュース