みうみま2年連続女王に王手 15歳ペア息ピッタリ

[ 2015年12月13日 05:30 ]

卓球 ワールドツアー・グランドファイナル第3日

(12月12日 ポルトガル・リスボン)
 “みうみま”が2年連続年間女王に王手をかけた。女子ダブルス準決勝で平野美宇(15=エリートアカデミー)、伊藤美誠(15=スターツ)組が姜華クン、帖雅娜(香港)組を4―2で下し、決勝進出を決めた。昨年は最年少女王に輝いた中学生ペアが2連覇の偉業に挑む。男子ダブルス準決勝では森薗政崇(20=明大)大島祐哉(21=早大)組も韓国ペアに4―0で勝って決勝へ進んだ。女子シングルス準々決勝で、世界ランク5位の石川佳純(22=全農)は同2位の朱雨玲(中国)に0―4で敗れた。

 2年連続世界一まであと1勝となった。マッチポイントは伊藤が相手サーブを大きく曲がるバックハンドレシーブで返して決めた。“みうみま”は決勝進出を果たし、笑みを浮かべながら互いの手をタッチして喜んだ。

 速く小回りのローテーションで香港ペアに立ち向かった。前回女王として、厳しいマークも予想された中、平野が「相手から向かってこられるところもあるかもしれないけど向かっていく気持ちで頑張りたい」と話した通り、平野のフォアハンドの強打、伊藤のバックハンドと互いの持ち味を存分に発揮。1―2とリードを許しても、焦らずにポイントを積み重ねて逆転勝ちを収めた。

 ジュニア世界一の夢はお預けとなっていた。11月下旬の世界ジュニア選手権(フランス)はパリ同時多発テロを受け、日本協会は選手団派遣を中止。その大会でもダブルスを組む予定だった。今季はリオ五輪代表権争いもありワールドツアーで2人がダブルスに出場したのは、今大会に出場できる最低限の4試合のみ。それでも強さを見せつけた。「今年最後の試合で決勝まで行って良いプレーがしたい」と伊藤。15歳ペアが2年連続女王を獲りにいく。

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2015年12月13日のニュース