駒大・馬場 区間賞獲って雪辱だ 今年は低体温症で大ブレーキ

[ 2015年12月12日 05:30 ]

先頭に立ち部員を引っ張る馬場(前列左)と其田主将(同右)

 区間賞で雪辱を果たす。第92回箱根駅伝(来年1月2、3日)で8年ぶりの総合優勝を狙う駒大が11日、東京・玉川キャンパスで練習を公開。今年の5区で低体温症に見舞われ、大ブレーキとなった馬場翔大(4年)が区間賞でのリベンジを宣言した。

 最後の箱根こそは区間賞で締める。今年は5区で低体温症になり、区間17位と失速した馬場がリベンジを誓った。「区間賞は1度も獲れていないので、できれば最後の年に区間賞が欲しい」。

 今年の箱根駅伝。フラフラになった。何度も転び地面に手を突きながら、本能だけでたすきをつないだ。「ゴールした記憶がない」。チームは5区のスタート時点でトップも、往路4位に沈み総合2位に終わった。

 つらく苦しい一年。一度は陸上を辞めようと思ったという。しかし、母文子さん(54)の言葉に再び走りだした。「諦めずにたすきを持ってきてくれて、お母さんは凄く誇りに思うと言われたときは…うれしかった。だから、もっと頑張ろうと思えた」。この日も当時を思い出して涙がこぼれたが、復帰後は3月の日本学生ハーフマラソンで自己ベストを更新、出雲駅伝で4区5位、全日本大学駅伝で6区区間賞と結果を残してきた。「どこを走るかは本人に決めさせる」と大八木監督の信頼は厚い。馬場は「どの区間でもチームのためにならないと意味がない。後悔せずに最後の箱根を走れたら、笑顔で終われたらなと思う」と力を込めた。

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2015年12月12日のニュース