白井が立役者!日体大V 降り技難度上げた「先駆者のつもりで」

[ 2015年11月30日 05:30 ]

男子決勝の最終種目の床運動を終えガッツポーズする白井健三=

体操 全日本団体選手権最終日

(11月29日 東京・国立代々木競技場)
 決勝が行われ、男子は世界選手権2冠の白井健三(19)を擁する日体大が6種目合計270・300点で5年ぶり10度目の優勝を果たした。女子は日体大が2連覇で22度目の頂点に立ち、5年ぶりのアベック優勝を飾った。09年世界選手権個人総合銅メダルの鶴見虹子(日体大)は段違い平行棒に出場したが、13・750に終わり、現役生活に別れを告げた。

 団体戦の大トリで登場した白井は、得意の床運動で着地を決めると、跳び上がって喜んだ。「自分にできることを集中してやろうと思っていた。16・400以上は取れると思っていたので、自分の点を出しにいった」。16・700点を叩き出し、日体大に内村航平が在籍した10年以来となる優勝をもたらした。白井は跳馬、平行棒、床運動の3種目に出場。世界選手権の疲労もある中、平行棒では降り技の難度を上げ、「世界選手権で海外の選手が降りの難度で点を上げていた。日本での先駆者になったつもりでやった」と胸を張った。

 1年生ながら、白井の存在は大きい。岡主将が「日体大の底上げにつながっている」と話せば、畠田好章コーチも「良い見本で他の選手の刺激になっている」と評価する。この日もミスなく高得点を連発した白井が、優勝の立役者となった。

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2015年11月30日のニュース