吉田 最後の長尺パターで8バーディー首位「だてに4勝してない」

[ 2015年11月28日 05:30 ]

18番、バーディーパットを沈める吉田

女子ゴルフツアーLPGAツアー選手権リコー杯第2日

(11月27日 宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ=6448ヤード、パー72)
 18位から出た吉田弓美子(28=フリー)が8バーディー、2ボギーの66をマークして通算3アンダーに伸ばし、申ジエ(27=韓国)とともに首位に並んだ。先週の大王製紙エリエール・レディースから長尺パターに戻して復調したパットでバーディーを量産した。

 最終18番、吉田は3メートルのフックラインをねじ込み最難関ホール唯一のバーディーを奪取。この日のベストスコア66で回り首位に急浮上した。先週から使い始めた長尺パターがさえ、5番で4メートル、12、16番では5メートルを沈めた。合計パット数は26に収まった。

 10年から長尺パターを握り昨季まで計4勝。クラブやクラブを持つ手を支点として体に固定するアンカリングが来年から禁止されることを受け、今季は短いパターに替えて5勝目も挙げた。しかし伊藤園レディースで体が動かなくなるイップスの症状が出たため実家にあった長尺パターを再び取り寄せた。

 「練習したら思ったよりしっくりきた。だてに4勝してないと思った。“こんなに入ってくれてありがとう”という感じ」。来季は長尺を使わない意向。限定投入の武器で好スコアを生んだ。

 もう一つ新兵器があった。これまでラウンド中はコンビニのおにぎりで栄養補給していたが、今週は炊飯器を持参し自分で握っている。この日はご飯1合を炊きキャディーの分も作り、ハーフ終了時に「のりたま」をまぜた2個を頬張った。

 「長尺も最後で、最後のメジャー。思い残すことなくやりたい」。特別な思いで臨んでいる最終戦。メジャー初優勝が視界に入った。

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2015年11月28日のニュース