真央「失敗しちゃった」謝罪も…復活Vに手応え「一歩踏み出せた」

[ 2015年11月7日 21:06 ]

フリー演技を終えフィニッシュする浅田

フィギュアスケートGPシリーズ第3戦・中国杯 女子フリー

(11月7日 北京)
 充実感と悔しさと…。演技終了直後の浅田の表情には、さまざま思いが交錯していた。前日のSPでは71・73点とただ一人70点台をマークする圧倒的な滑りを披露したものの、この日のフリーではジャンプに精彩を欠いて3位。SPの“貯金”で逃げ切り優勝を果たし笑顔は見せたが、キスアンドクライでは「ありがとうございました。失敗しちゃいました」と頭を下げて両手を合わせた。

 冒頭のトリプルアクセルを流れるように着氷したが、続くコンビネーションで転倒、ジャンプが抜けるミスもあった。「きょうの演技には満足していない。フリーはまだまだ課題があると感じた」と振り返ったが、それでもオペラ「蝶々夫人」の曲に乗せた演目で切なさや強さを織り交ぜながら情感たっぷりに滑走。ブランクを感じさせない存在感で観客の目を引きつけた。

 浅田が「戻りたいと心から思っていた舞台」で待っていたのは大歓声。満足した結果ではなかったが「GPファイナルへ向けては一歩を踏み出せた」と手応えも感じた。次戦は第6戦・NHK杯(27日開幕)に出場。来月のGPファイナル出場を懸け「次の試合へ向けて時間は少ないが、フリーを中心に練習したい」と力強く話した。 

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