内村「これ以上進化できないところまで技の難度は来ている」

[ 2015年11月1日 05:30 ]

個人総合決勝で演技を終えガッツポーズする内村(AP)

体操世界選手権第8日

(10月30日 英国・グラスゴー)
 【内村に聞く】

 ――28日の団体総合優勝で満足感には浸らなかったのか?

 「(団体の)鉄棒の落下が納得できていなかった。完璧にいっていたら燃え尽きていたかもしれない。このためのミスだったのかな」

 ――リオデジャネイロ五輪代表に決まった。

 「さっき思い出したけど、やっぱりうれしい。五輪は3回目なんで。3回も出られるのは幸せだと思う。五輪に向けての準備もいち早くできるし、いいことだらけ」

 ――グラスゴーの熱狂的な観客について。

 「体操ってメンタルスポーツなんで、一気にドカッと盛り上がるのは、僕は好ましくない」

 ――まだ発展途上なのか?

 「正直、もうこれ以上進化できないかなってところまで技の難度は来ている。あとは体操を通じて何を伝えたいか、どういうふうに影響を与えたいか。それは結果以上に凄いことだと思う」

 ――東日本大震災の被災者を思って演技するという話を以前にしていたが。

 「自分は体操しかないので、体操で元気や勇気を送ることしかできない。常に思い続けてやっていかないと」

 ◆内村 航平(うちむら・こうへい)1989年(昭64)1月3日、長崎県出身の26歳。元選手の両親が営む体操クラブで競技を始めてジュニア時代に頭角を現し、12年ロンドン五輪では個人総合金メダルを獲得したオールラウンダー。日体大出、コナミスポーツク。1メートル62、52キロ。

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