内村、個人総合で前人未到の6連覇達成!萱は健闘10位

[ 2015年10月31日 06:04 ]

個人総合で世界選手権6連覇を達成した内村(AP)

 体操の世界選手権第8日は30日(日本時間31日)、英国のグラスゴーで男子個人総合決勝が行われ、予選1位通過の日本のエース・内村航平(26=コナミスポーツクラブ)が92.332をマークし、自身の史上最多記録を塗り替える6連覇を達成。2012年ロンドン五輪を含めて7年連続で世界一に輝き、2連覇を目指す来夏のリオデジャネイロ五輪代表にも決まった。2位はM・ラルデュエト(キューバ)で90.698。萱和磨(18=順大)は88.198で10位だった。

 24人で争われた個人総合決勝。キングが強さを見せつけた。内村は最初の種目である床運動で15.733の高得点をマークすると、あん馬で15.100。2種目を終わった時点でトップに立った。続く吊り輪は14.933、跳馬で15.633をマークすると、右手で力強くガッツポーズをつくった。

 だが、ライバルたちも必死に追走。4種目終了時点で2位のM・ウィットロック(英国)との差はわずか0.683だった。

 それでも内村は平行棒では15.833。そして最後の鉄棒では着地を完璧に決めて15.100。演技を終えると、笑顔で場内の歓声に応えた。

 28日に行われた男子団体総合決勝では、絶対的エースとしてチームをけん引。世界選手権で日本に78年ストラスブール大会以来、37年ぶりの金メダルをもたらした。この日の個人総合を加え、世界選手権の金メダルは日本選手で単独最多の通算9個。昨年、日本勢の単独最多となったメダル総数は18個(金9、銀5、銅4)に増えた。 

 ◆内村 航平(うちむら・こうへい)1989年(昭64)1月3日、長崎県諫早市出身の26歳。元選手の両親が営む体操クラブで競技を始め、中学卒業後に上京。ジュニア時代に頭角を現し、個人総合で08年北京五輪団体総合、個人総合で銀メダルを獲得。12年ロンドン五輪個人総合で金メダル、団体総合、床運動で銀メダル。12年に1学年下の一般女性と結婚。13年に長女、今春に次女が誕生。日体大出、コナミ。162センチ、52キロ。

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