ゴーマン美智子さん死去、80歳 女子マラソン草創期に活躍

[ 2015年10月8日 11:37 ]

1974年のボストン・マラソンで力走するゴーマン美智子さん

 ボストン・マラソン、ニューヨークシティー・マラソンで各2回優勝し、女子マラソンの草創期に活躍したゴーマン美智子(みちこ)さんが9月19日、がんのため米ワシントン州ベリンガムで死去した。80歳。中国山東省の青島生まれ。長女がブログで発表した。

 父親が外科医で、戦後は福島県で過ごした。1964年に単身渡米。米国人のマイケル・ゴーマン氏と結婚後、30歳代半ばからロサンゼルスで走り始めた。伝統のボストン・マラソンに74年に初出場。153センチの小柄な主婦が女子の部で初めて3時間を切る2時間47分11秒で優勝し、驚きで迎えられた。

 75年に長女を出産。翌年のニューヨークシティー・マラソンを制し、41歳で2時間39分11秒の自己最高記録を出した。77年にはボストン、ニューヨークの両大会で勝った。79年の第1回東京国際女子マラソンに出場し、16位だった。2012年にニューヨークシティー・マラソン主催者から殿堂入り表彰された。(共同)

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