浅田真央“究極”の新SP!自己最高難度のプログラムに挑戦

[ 2015年10月5日 05:35 ]

松岡修造と軽妙なトークを繰り広げた浅田真央

 自己最高難度のプログラムに挑む。フィギュアスケート女子の浅田真央(25=中京大)が4日、都内でグランプリ(GP)シリーズの会見に出席。今季ショートプログラム(SP)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に加え、3回転フリップ―3回転トーループの連続ジャンプも組み込むことを明かした。休養を経て553日ぶりの復帰戦だった3日のジャパン・オープンは、フリーで高得点をマーク。11月6日開幕の中国杯(北京)で、SPも好演技を披露する。

 浅田の今季SP「素敵なあなた」の全貌が見えてきた。フリー「蝶々夫人」で好演技を見せた3日のジャパン・オープン後のエキシビションで、SPのステップからフィニッシュまでを披露。ジャンプの構成はベールに包まれていたが、「いろんなバリエーションでできるように考えている」と明かし、「トリプルアクセル、3―3回転、3回転という構成を今は考えている」と続けた。

 休養前、13―14年シーズンのSPの連続ジャンプはループの3―2回転を跳んでいたが、今季はフリップ―トーループの3―3回転を予定。SPでトリプルアクセルと3―3回転に挑めば自身初めてだ。演技終盤の3回転ループを加えた全ジャンプの基礎点の合計は23・71点となり、78・66点の世界最高得点をマークした14年世界選手権時の21・39点を上回る。

 浅田の3―3回転は、今季フリーも含めてフリップ―ループの組み合わせだった。トーループはループより難易度が低いが、関係者は「連続3回転の後ろのジャンプに3回転トーループをつけるのは苦手」と明かす。不得意なコンビネーションの習得に励むのは、「今ある自分の技術を極めて、もっともっとレベルアップしていく」という思いがあるから。今季のテーマを記すボードにも、「自分を極める!!」と力強く書き込んだ。

 自己ベストに匹敵するハイスコアをマークしたジャパン・オープンで好スタートを切り、11月6日にはGPシリーズ・中国杯が開幕。「結果も、やりたいスケートをしていくことも大切にして、これからシーズンを頑張っていきたい」。自分を極めるための闘いは、まだ始まったばかりだ。

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