大相撲、来夏にカタール公演計画 中東では初開催

[ 2015年10月5日 06:21 ]

13年8月、ジャカルタ巡業開会式に臨む力士たち

 来夏に大相撲のカタール・ドーハ公演が計画されていることが4日、分かった。既に国内外複数の企業が支援に名乗りを上げており、日本相撲協会と調整が続けられている。正式決定すれば、13年8月のインドネシア・ジャカルタ巡業以来の海外巡業・公演で、中東では初開催となる。

 計画を主導するのは日本とカタールの経済、スポーツ、文化の交流、発展を目的に今月1日に設立された一般社団法人「カタール・ワーク・コミュニケーションズ」。同法人の名誉総裁に就任したアティーヤ閣下は日本カタール友好協会会長を務め、これまでも日本と積極的に交流を図ってきた。

 今年8月には同国の陸上の代表選手が北京での世界選手権前に宮崎で調整合宿を実施。今後、日本では19年にラグビーW杯、20年に東京五輪、カタールでは19年に陸上世界選手権、22年サッカーW杯があり、関係者は「スポーツのビッグイベントを控える国同士として交流を深めることは互いにメリットがある」と話す。相撲は同じイスラム圏のエジプト出身の大砂嵐の登場もあって、現地での認知度も上がってきているという。中東初の公演となれば、大きな話題になるのは間違いない。

 今年に入って5場所連続で15日間満員御礼が続く大相撲。巡業日数も昨年の37日を大幅に上回る64日で、14年ぶりに60日を超えた。その人気は海外にも波及していきそうだ。

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2015年10月5日のニュース