美女ゴルファー、キム・ハヌルがミニスカにこだわるワケは…

[ 2015年9月24日 10:30 ]

「スマイル・クイーン」のキム・ハヌル

 女子ゴルフにおいて「スマイル・キャンディ」と言えば現在、国内ツアーで賞金ランク首位を走るイ・ボミ(27=韓国)の愛称だが、皆さんは「スマイル・クイーン」をご存じだろうか。今季から日本ツアーに本格参戦しているキム・ハヌル(26=韓国)のニックネームがそれだ。

 キュートなボミとは対照的にハヌルは涼しげな目元のクールビューティー。1メートル70のスラリとしたモデル体型で、トレードマークは膝上30センチ(推定)のミニスカートだ。暑い日も寒い日も(雨の日はレインウエアを着るのでその限りではないが)いつもミニスカートを着こなしている。そのコーディネートはとってもおしゃれ。ある時はナマ足でセクシーに、ある時は白いハイソックスと合わせて清楚なアイドル風に。うーん、なんとも悩ましい。

 ミニスカートへのこだわりはハヌルのプロ魂に起因する。「プロは見られることも仕事。ファンに喜んでもらえるような服を着るようにしています」。プロ転向する時に父・ジョンヒョンさんは「必ずミニスカートでプレーしなさい」と娘に命じたという。あまりに短い丈は怒られるそうだが、ファンを楽しませるために父の言いつけを守っているのだ。

 美人プロは慈善活動にも熱心で、オフには母国で自身が着用したウエアをフリーマーケットで売り、その売上金をさまざまなチャリティー資金に充てているという。「もちろん、着用した服はクリーニングに出してから売りますよ」とは本人の弁だ。

 ルックスだけではない。11、12年に韓国ツアーで賞金女王に輝き、昨年の日本ツアー予選会を経て今季から日本を主戦場に。当初はなかなか本領を発揮できなかったが、9月の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で5位と初めてトップ10入り。この結果に「自信がついた」と翌週のマンシングウェア東海クラシックでは見事に日本ツアー初優勝を飾ってみせた。ウエア契約先の大会をホステスプロとして大いに盛り上げた。まさにプロフェッショナルだ。

 名前のハヌルは韓国語で「空」を意味し、キャディーバッグにも水色で「SKY」と刺しゅうが施されている。本人もかなり気に入っているようで、日本ツアーの登録名を「スカイ・キム」にしようと考えたこともあるとか。優勝インタビューで「まずは日本でプロの友達をつくりたい。そして日本ツアーに定着したい」と語った。眠りから目覚めたクイーンは、日本の空で大きく翼を広げようとしている。(井上侑香)

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