日本代表 エディーHC 勝算あった「賢さを組み合わせれば追い込める」

[ 2015年9月20日 07:41 ]

<日本・南アフリカ>前半、モールからトライを決めるリーチ(右)

ラグビーW杯イングランド大会 1次リーグB組 日本34―32南アフリカ

(9月19日 ブライトン)
 ラグビーの日本代表は19日(日本時間20日未明)、1次リーグB組初戦で世界ランキング3位の南アフリカと対戦し、34―32で歴史的勝利を挙げた。奇跡の勝利という声がある中、エディー・ジョーンズHCは試合前から気持ちで負けていなかった。

 勝算はあった。「勝ちにいく。小さなチームだが、ボールをハイテンポで動かし、賢さを組み合わせれば相手を追い込める。南アフリカに練習試合はさせない」。前日会見でジョーンズHCは世界中のファンから嘲笑されても、そう宣言した。

 前半28分、左ラインアウトからモールを組み、一歩、また一歩と前進。バックスの選手を含めて11人が一団となり、最後はリーチ主将がインゴールでボールを押さえた。逆転のトライ。過去W杯1勝の日本が、2度優勝の南アフリカを力で凌駕(りょうが)した。

 2点のビハインドで前半を折り返したが、後半2分にFB五郎丸が左中間からのPGを決めて逆転。すぐさま逆転を許したが、再逆転してノーサイド。赤と白のジャージーをまとった勇敢な男たちが、我を忘れて抱き合った。

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