工藤家ウイークだ!遥加4差発進 ソフトバンクV父の胴上げに刺激 

[ 2015年9月19日 05:30 ]

18番、工藤は2打目を放つ

女子ゴルフツアー マンシングウェア東海クラシック第1日

(9月18日 愛知県美浜町 新南愛知カントリークラブ美浜コース=6374ヤード、パー72)
 17日にパ・リーグを制したソフトバンクの工藤公康監督(52)の長女・遥加(22=ナック)が首位と4打差の14位と上々のスタートを切った。胴上げされる父の姿をテレビで見て刺激を受け、5バーディー、3ボギーの70をマーク。独走Vの父に続く。松森彩夏(21=フリー)が66を出し単独首位。勝みなみ(17=鹿児島高2年)は首位と2打差の3位につけた。

 9度舞った父の姿に力をもらった。25試合出て予選通過は10試合。賞金シードも84位と沈む工藤がこの日は違った。インから出て13番で2・5メートル、15番で2メートルを入れてバーディー。後半のアウトも2、3番と連続でスコアを伸ばした。4、5番はいずれも3パットのボギーだったが、最終9番では2・5メートルのパーパットを沈めた。最後まで気持ちは切れず、首位とは4打差。「先週から攻めていこうと思っていて、きょうはピンをデッドに狙えた」と納得した。

 ピンに向かう姿勢を就任1年目で独走Vを果たした父が思い起こさせてくれた。前夜、父率いるソフトバンクが優勝。家族7人の工藤家でグループになっている無料通信アプリLINEは盛り上がった。ニュース映像で見た胴上げシーンに「重そうだな。選手の方、ご苦労さまです」と娘目線で思う一方、プロとしては素直に頭を下げた。

 「選手のデータを見ながら疲れて寝ちゃったり…。そういう姿を見ているので刺激になる。私も頑張ろうって思います」

 輝かしいキャリアを誇る父にはいつも厳しい言葉を送られてきた。「練習は誰よりも一番しないとダメ」「中途半端なプロならならない方がいい」。今、暗くなるまで練習するのは恒例となっている。ただ、プロになって5年目、「自分は“偽プロ”だった。考えていることや意識も、トッププロとは違った」と最近気づいた。もう一度、原点に戻りトップを目指そうと思った時、父がまた見本を見せてくれた。

 フル参戦した昨年、約73万円差で賞金シード入りを逃した。今年も今大会を含め10試合で結果を出さなければならない。父の優勝で一息ついた母・雅子さん(48)も駆けつけた。次は工藤家の長女が見せ場をつくる。

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