松山「凄く良かった」イーグル締めで10位浮上

[ 2015年9月7日 05:30 ]

第2ラウンド、18番でイーグルパットを決め、ガッツポーズの松山英樹。通算6アンダーで10位に浮上

USPGAツアードイツ銀行選手権第2日

(9月5日 米マサチューセッツ州ノートン・TPCボストン=7242ヤード、パー71)
 39位から出た松山英樹(23=LEXUS)は1イーグル、5バーディー、1ボギーの65をマークした。ピンチは小技でカバーし、最終18番でイーグル締め。通算6アンダーの136で、首位と6打差の10位に浮上した。63をマークしたチャーリー・ホフマン(38=米国)が通算12アンダーで首位。今季メジャー2勝のジョーダン・スピース(22=米国)は73と伸ばせず、通算6オーバーで2週連続の予選落ちとなった。

 普段はクールな松山が珍しく満面の笑みを浮かべた。最終18番はフェアウエーから残り242ヤードを5Wで2オンに成功。ピン手前から20メートル近いイーグルパットがカップに沈むのを見届けると、グリーンを取り囲んだギャラリーの歓声に両腕を上げて応えた。最高の締めくくりに「最後はおまけという感じだけど、凄く良かった」と頬を緩ませた。

 1番で8メートルのバーディーパットをねじ込むなど幸先良いスタートを切ったが、前日に引き続き「ショットの感触は良くなかった」と自己評価は辛め。ティーショットでフェアウエーを捉えたのは5ホールだけとスコアを落としかねない状況だったが、アプローチとパットで見事にカバーした。

 5番、7番は難しいグリーン周りのラフからうまく寄せてパーを拾って勢いづくと、11番で4メートル、13番で5メートルのバーディーパットを沈めて順位を上げた。14番は「ライが悪かったが、無理をしたらいけるとも思った。でも、パターの調子も良いし、刻んでもパーを取れると思った」という右ラフからの第2打を冷静に刻み、3打目をピンまで60センチに止めてパーセーブ。「うまくいった。良い判断だった」と自賛した。前日は6バーディー、6ボギーと出入りの激しいゴルフだったが、好調の小技でボギーを最小限にとどめ、上位に名を連ねた。

 首位との6打差は前日と変わらないが、スピースらライバルはふるい落とされた。久しぶりの優勝争いのチャンス。「スコアの出るコースだから、自分もしっかり伸ばしていく。そのためにはショットが大事」と決勝ラウンドを見据えて気持ちを高ぶらせた。

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