引退野村 指導者で世界進出を…北米&欧州からオファー殺到

[ 2015年9月1日 05:45 ]

五輪で獲得した3つの金メダルを背に会見に臨む野村

 五輪の柔道男子60キロ級で3連覇を果たした野村忠宏(40=ミキハウス)が8月31日、大阪市内で引退記者会見に臨んだ。今後は日本だけにとどまらず世界での指導にも興味を示しており、「世界のノムラ」として第二の人生を歩む。

 手術した右肩と両膝の3カ所にステロイド注射を打つ状況が続き、「心の限界はないけれど、体の限界を感じた」と8月29日の全日本実業個人選手権を引退試合と決意。「幸せな終わり方だった」と爽やかな表情で振り返った。

 最後の試合で万雷の拍手を受けたように、今後も引く手あまただ。「若い選手に技術を含めて伝えたいし、子供たちには柔道の素晴らしさを伝えたい。世界に目を向けるのも楽しい」と希望。実際、北米や欧州などから指導のオファーが届いているという。柔道界初の五輪3連覇を達成しただけに「5年後には東京五輪がある。何らかの形で関われれば」と五輪への思いも人一倍強い。天理大卒業後、所属するミキハウスでも、本人が要望すれば終身での支援を約束。道場の内外で幅広く活躍することになりそうだ。

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