「魔王」池村が2位浮上!焼酎の原料栽培で鍛えた足腰で「68」

[ 2015年8月30日 05:30 ]

第3日、通算13アンダーで2位の池村寛世

男子ゴルフツアー RIZAP・KBCオーガスタ第3日

(8月29日 福岡県糸島市 芥屋ゴルフ倶楽部=7151ヤード、パー72)
 プロ転向3年目で30日に20歳の誕生日を迎える池村寛世(ともよ=フリー)が6バーディー、2ボギーの68で通算13アンダーとして1打差の2位に浮上した。最終日は通算14アンダーで首位の池田勇太(29=日清食品)、2位に並ぶ深堀圭一郎(46=フォーラムエンジニアリング)と初体験の最終組で回る。
【第3R成績】

 20歳の誕生日を30日に控えた池村は初体験の最終組に「緊張して序盤は崩れると思う。でも早く開き直って後半スコアを伸ばしたい」と自らに言い聞かせた。この日は「アイアンとパターに助けられた」と序盤の2ボギーを7番から3連続バーディーで盛り返し、後半も3バーディーを加えて2位に浮上した。

 鹿児島・志布志の実家は幻の焼酎「魔王」の原料になる高糖度サツマイモ「紅はるか」を栽培する。「ゴルフより早く小3から苗植えや収穫を手伝ってきた」と農作業で足腰を鍛えた。1メートル66、70キロと小柄だが、1Wの平均飛距離300ヤードはそのたまもの。尚志館高を2年で中退してオーストラリア・ゴールドコーストにゴルフ留学して腕を磨いて13年にプロ転向。6月の下部ツアーに優勝してこの大会の出場資格を得た。

 レギュラーツアー出場わずか3戦目。優勝すれば、日本ゴルフツアー機構が発足した99年以降で松山英樹の最短2試合に次ぐ快挙だ。「父からはゴルフが駄目ならサツマイモ農家を継げと言われている。だから優勝はともかく少しでも上にいけるよう頑張る」。池村は「魔王」のようにギャラリーを酔わせる好プレーを誓った。 

 ◆池村 寛世(いけむら・ともよ)1995年(平7)8月30日生まれの20歳。鹿児島県出身。志布志市の香月小5年でゴルフを始める。尚志館高2年のとき、オーストラリアに半年間ゴルフ留学。帰国してプロに転向する。下部ツアーのチャレンジトーナメントを主戦場にし、6月の「LANDIC・CHALLENGE」に初優勝した。

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