サニブラウン、準決敗退も「達成感」 リオでボルトと対決誓う

[ 2015年8月27日 05:30 ]

男子200メートル準決勝、ガトリン(右)と同組で力走するも5着に終わったサニブラウン

世界陸上第5日

(8月26日 中国・北京=国家体育場)
 男子200メートル準決勝に出場したサニブラウン・ハキーム(16=東京・城西高2年)は20秒47の2組5位となり、大会最年少決勝進出を逃した。来年のリオデジャネイロ五輪では、今大会で実現しなかったウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)と同じ舞台に上がることを誓った。3組の高瀬慧(26=富士通)、藤光謙司(29=ゼンリン)も落選した。

 追いかけても追いかけても、背中が遠くなっていく。サニブラウンは最後の直線で世界のトップランナーとの差を痛感した。「最後は気持ちが切れた。粘り切れなかった」。上位2人が決勝に進めたが、その争いには加われず5位。タイムは自己ベストの20秒34、予選で出した20秒35に及ばない20秒47だった。

 前半の加速に欠けた。その理由の一つが「見えない疲労」だった。前日は2位で予選4組を突破。「全力で行っていた」という影響が残り、体が思うように動かなかった。スタートの反応タイムは同組で最下位の0秒182。大外の9レーンのアドバンテージは直線に入る頃には帳消しになった。今季世界最高をマークしているガトリン、09年大会銀メダルのエドワードらに並ばれると、あっという間に置き去りにされた。「しっかり付いて行きたかったけど、そんなに甘くないですね」と厳しい現実を受け入れた。

 05年大会で18歳355日で決勝進出を果たしたボルトの最年少記録の更新はならなかったが、表情は明るい。「特に悔しさはない。やり切って達成感の方が大きい」。今大会は400メートルリレーのアンカー候補になっており、まだ試合は続くが、早くも次のターゲットを見据えている。今回、200メートルでボルトとの対戦が実現しなかった。それを聞かれると「走れなくて悔しい。来年に持ち越しということで」と大物感たっぷりのコメントを残した。来年のリオデジャネイロで同じ土俵に上がってみせる。

 ▽男子200メートル準決勝 「2組」(5)サニブラウン・ハキーム(東京・城西高)20秒47=落選

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