福島 11秒23で予選突破 自身の日本記録に0秒02差肉薄 

[ 2015年8月24日 05:30 ]

女子100M予選7組、3位に入り2大会ぶりに予選突破を決めた福島(中央)

世界陸上第2日

(8月22日 中国・北京 国民体育場)
 女子100メートル予選で自己ベストでは7組で5番目だった福島が3位に入り、11年大邱大会に続いて予選を突破した。「悪いところがないといった方がいいくらいのレースだったと思います」。自画自賛するのも当然だ。スタートは完璧。反応タイム0秒129はこの組最速だった。

 勢いよく飛び出すと、中盤以降もうまくつないだ。左隣が10秒79の自己ベストを持つガードナー(米国)。2つ右には11秒04のサントス(ブラジル)。速い2人に引っ張られるようにしてフィニッシュへ飛び込んだ。向かい風0・5メートルの中で11秒23をマーク。自身が持つ日本記録11秒21にあと0秒02と迫る好記録は、向かい風での日本最速記録になった。

 “鳥の巣スタジアム”は飛躍の第一歩を刻んだ舞台だ。08年北京五輪は、日本女子56年ぶりに100メートルのスタート地点に立った。1次予選で敗れたものの、ここから世界との戦いが始まった。「全てそのレースで変わった。戻って来られて良かったなって思えるようにしたい」。準決勝突破なら日本初。歴史を変えるには、もってこいの場所だ。

 【女子】▽100メートル予選 「7組」(3)福島千里(北海道ハイテクAC)11秒23=準決勝進出

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