錦織「全部良かった」“8度目の正直”ナダル圧倒しガッツポーズ

[ 2015年8月15日 12:47 ]

8度目の対戦でナダルを下し、右手でガッツポーズの錦織(AP)

ロジャーズ杯男子シングルス準々決勝

(8月13日 カナダ・モントリオール)
 テニスのロジャーズ杯男子シングルス準々決勝が14日(日本時間15日)、カナダ・モントリオールで行われ、世界ランキング4位の第4シード・錦織圭(25=日清食品)は世界9位で第7シードのラファエル・ナダル(29=スペイン)に6―2、6―4でストレート勝ち。元世界1位に8度目の対戦で初勝利を挙げ、試合後は「全部良かった」とホッとしたような笑顔を見せた。

 第1セットの第3ゲームで早くもブレークに成功するなど、序盤から「ストロークで主導権を握れた」と優位に試合を進めた錦織。ダブルフォルトを犯すなどペースをつかめないナダルを相手に第5ゲームもブレークするなど5ゲームを連取し、元世界1位を圧倒して第1セットを先取した。

 第2セットでは第6ゲームでナダルにブレークを許したが、平常心を保ってその後はきっちりキープ。6―4でこのセットもものにしてストレート勝ちを収めると、ガッツポーズで喜びを表現した。

 「BIG4」のうち、ジョコビッチ、フェデラー、A・マリーには勝利を挙げた経験があったが、ナダルには過去7戦全敗。初めて大きな壁を超え、「サーブを始め、リターンが良かったので積極的に攻めていけた」と勝因を分析した。4大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会初制覇へ向けて、「これから強い相手になっていくのでよりいいテニスが求められる。思い切ってプレーすることが大事」と話し、最後は表情を緩めた。

 準決勝ではA・マリー(英国)―ツォンガ(フランス)の勝者と対戦する。

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