組織委 ベルギー書簡内容明かさず 法的措置への対応は検討中

[ 2015年8月5日 11:38 ]

2020年・東京五輪エンブレムの“盗作疑惑”について会見を開いた、エンブレム制作者でアートディレクターの佐野研二郎氏と東京2020組織委員会マーケティング局長の槙英俊

東京2020エンブレム記者会見

 2020年東京五輪の公式エンブレムがベルギーの劇場ロゴなどと似ていると指摘された問題で、エンブレムをデザインしたアートディレクターの佐野研二郎氏が5日、東京都内で大会組織委員会マーケティング局長の槙英俊氏とともに記者会見した。

 槙マーケティング局長は「IOCの方で、先方が商標登録を行っていないという確認が取れました。よって商標登録に関する議論は、解決済みでございます」とした。

 ロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏や劇場の代理人は7月31日付で国際オリンピック委員会(IOC)と日本オリンピック委員会(JOC)に使用停止を求めて書簡を送付。8日以内に使用停止に同意するよう求めた。要求に応じなければ「管轄する裁判所に使用停止を求めて法的手続きを取る」とした。書簡の中でエンブレムが「盗作であることは明白」と主張している。

 書簡の中身、書簡への対応に関する質問が相次いだが、槙マーケティング局長は「書簡はIOCとJOCに届いていますが、中身については開示できないことになっています。それが書簡のルールでございますので、ご了承ください。(中身を)検討して回答します」という答えに終始した。

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