瀬戸 北島超え3冠狙う!出場の個人3種目すべて今季最速タイム

[ 2015年8月2日 06:45 ]

本番会場で調整する瀬戸大也

水泳世界選手権第9日

(8月1日 ロシア・カザニ)
 男子400メートル個人メドレーで連覇を狙う瀬戸大也(21=JSS毛呂山)は2日の競泳開幕を控え、会場で調整。男子800メートル自由形リレーのほか個人3種目に出場し、03年大会の平泳ぎで2冠の北島康介(32=日本コカ・コーラ)を超える3冠を狙う。

 プールサイドで円陣をつくり、日本代表が大きな声を張り上げた。今年最大のビッグイベントを前に、それぞれが気持ちを高め、気合を入れた。瀬戸の表情も一層引き締まった。会場入りしてからは、疲労もあったが「調子も上がって、気持ち良く泳げている」と手応え。再び表彰台の頂点に立つ準備は整った。

 これまで日本は合計5個の金メダルを獲得している。そのうち北島が3つ。03年は男子100、200メートル平泳ぎを制し、日本人最多2冠を達成。今回の出場選手の中で、個人3種目いずれも今季最速タイムを持つ21歳には、偉大な先輩を超えるチャンスがある。

 自身1種目目は男子200メートルバタフライ。31日の練習中には同種目12年ロンドン五輪と13年世界選手権王者、チャド・ルクロ(23=南ア)から敵対視された。意識をした瀬戸も「めっちゃ見られてて、コーチも見てて、マークされてんなと。タイムも良かったんで、どやって(顔を)しておきました」と心理的な揺さぶりをかけた。

 優勝すれば自身初の五輪が内定する。「コーチにも顔つきが変わってきたと言われた」。目標としてきた大一番で、全てを懸けて戦う。

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2015年8月2日のニュース