藍“肩パット”で浮上だ ストローク始動位置を手首から変更 

[ 2015年7月30日 05:30 ]

パットのストロークを手首手動から肩に変更した宮里藍

全英リコー女子オープン

(7月30日)
 米女子ゴルフのメジャー第4戦、全英リコー女子オープンは30日から4日間、英国ターンベリーのターンベリー・エイルサコースで開催される。宮里藍(30=サントリー)は29日、試合会場で最終調整。メジャー大会への出場は4月のANAインスピレーション以来。最近は不振にあえいでいるが、3戦ぶりのメジャー大会で浮上のきっかけをつかむ。

 6月に30歳の誕生日を迎えた宮里は27日に13ホールの練習ラウンドを行い、28日はプロアマ戦に出場してコースを確認した。開幕前日の最終調整で、臨戦態勢を整えた。

 リンクスは海風の影響で地面が硬くなる傾向が強いが、会場と周辺は連日の雨で地面は濡れて軟らかさを増し、グリーンにはピッチマークがつく状態に。開幕前日は快晴となったが、大会期間中は雨予報となっており、キャディーのミック・シーボーン氏とは「嵐の前の静けさだろうという話をしていた」という。

 コース攻略のポイントはティーショットをバンカーに入れないこと。「うまいことバンカーに入るようなデザインになっている。風が吹くと打っていくポイントが半分くらいに感じる」と警戒。前週のメイヤー・クラシックは予選落ちに終わっているが「ショットは良かった。今のところはそのまま(の調子で)来れている」と感触は上々だ。

 会場には両親が来場し、父でコーチの優さんの指導でパッティングの新たなストロークを模索。手首ではなく肩始動のストロークに取り組んでおり「一生懸命やっているんですけど、“やれ、やれ”って言われて、どれだけやればいいんだよって感じです」と苦笑いだが「まだギャップがあるので、ストロークの感触をつかめるかどうか、うまい落としどころを見つけたい」と語った。

 12年を最後に優勝から遠ざかっており、今季は3月のファウンダーズ・カップの17位が最高。例年、5大メジャー(エビアン選手権は13年からメジャーに昇格)全てに出場してきたが、今季は米ツアーに本格参戦した06年以来、初めて全米女子オープンの出場資格を逃している。スコットランドの地で不振に別れを告げられるか。宮里は静かに開幕の瞬間を待っている。

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2015年7月30日のニュース