板橋 女子高飛び込み決勝へ、世界唯一の109C決めた!

[ 2015年7月29日 19:20 ]

女子高飛び込み予選で笑顔を見せる板橋美波。6位で準決勝に進んだ

 水泳の世界選手権第6日(ロシア・カザニ)は29日、高飛び込み予選が行われ、甲子園学院高1年の板橋美波(15)は344・65点の6位で、18人で争う準決勝に進出した。同高2年の佐々木那奈(16=ともにJSS宝塚)は255・10点の31位で予選落ちした。

 必殺技がさく裂した。19位で迎えた4本目。鋭い回転からほどんと水しぶきを上げずに入水するとスタンド からこの日一番の歓声が上がった。世界で一人しかできない109C「前宙返り4回半抱え型」を決め、掲示板には86・95の高得点。7位浮上し、最後もきっちりまとめて準決勝進出を決めた。

 不安定な精神面がこれまでの課題だったが、「失敗したらどうしようなんて考えるのはアホやなと思った」と開き直った。さらに、初めての世界選手権で緊張もしていたが、すでに1種目を消化し、感覚はつかんでいる。専門の種目を迎えても「どうせ3番以内ムリやし、(メダルなどは)どうでもええわ。(準決勝の)18番残れば」と土壇場での気持ちのコントロールも離れ業の成功につながった。

 いまや世界が注目する板橋の演技。「109Cを世界で決められたら凄いこと。準決勝も決勝も決める」と自信。同日夕方に始まる準決勝で12位に入れば16年リオデジャネイロ五輪の出場権が決まる。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月29日のニュース