【丸山茂樹メジャー基準】“ついていこう”闘志湧く猛者との同組

[ 2015年7月17日 12:20 ]

コースとの相性も悪くない松山。懸念材料のパット「ラインが読みづらい」と語っている (AP)

 全米オープンに続いて全英オープンでも「丸山茂樹メジャー基準」を掲載する。日本人最多の米ツアー通算3勝を誇り、02年大会で5位に入るなど全英オープンでも活躍した丸山茂樹(45=セガサミーホールディングス)が独自の視点でセントアンドリュースでの戦いを解説する。

 練習ラウンドを見る限り松山の状態は非常に良いと感じた。ティーショットはフェアウエーを捉えていたし、アイアンショットは本番ではないから少しフォーカスがぼやけている印象こそあったが、きっちりグリーンに乗せていた。

 本人にとっての一番の懸念材料はパッティングだろう。練習の時にも「ラインが読みづらい」とか、「グリーンが重くてカップまで届かない」とか、グリーン上に関してはネガティブな発言が多かった。ただ全体的なバランスは非常にいい。マスターズ、全米オープンからゴルフの安定感はずっと維持している。

 コースとの相性も悪くない。「(景色が)似たホールが多いから覚えづらい」とは言っていたが、ティーショットも打ちづらいということもないようだ。予選ラウンドはスピース、D・ジョンソンと同組。良い選手と回ることで、この選手についていこうという気持ちも湧いてくるからベストの組み合わせだ。

 今回と同じリンクスのチェンバーズベイで開催された全米オープンで主役を演じたスピース、D・ジョンソンが優勝争いの中心になると予想している。メジャーで上位に顔を出すガルシア、スコット、もちろん松山も優勝候補の一角。その中で状態の良い選手、スコットランドの気候に強い選手が生き残る。

 セントアンドリュースはスコアが出やすいコース。優勝するには1日3アンダー、4日間で通算12アンダー以上が必要になるのではないか。ただそれも天候次第だ。今のところ風は強くないが気温が低い。そして予報では2日目は天候が悪いと言われている。コンディションが悪くなったら回る時間帯によって運不運も出てくる。想定外のことが起きる可能性もある。 (プロゴルファー)

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2015年7月17日のニュース