IOC 新国立競技場問題で来月中の決着要請、五輪相明らかに

[ 2015年6月30日 11:35 ]

 遠藤利明五輪相は30日の記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の整備費問題をめぐり、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が大会組織委員会会長の森喜朗元首相に「7月末のIOC総会前にはまとめてほしい」と要請したことを明らかにした。

 下村博文文部科学相は整備費2520億円のうち500億円の負担を東京都に求めている。遠藤氏は「都との調整がつかなければ数字がまとまらない。一日も早く決着をつけたい」と強調した。

 また遠藤氏は、競技場の整備費確保のため、スポーツ振興くじ(サッカーくじ)の対象をプロ野球に拡大する案をめぐり、来月中旬までに日本プロ野球選手会などと合意できなければ、今国会での法改正は困難との見方を示した。

 競技場整備に関し、有村治子行政改革担当相は会見で「どの分野も行革の範囲から聖域化するつもりはない。全容が明らかになったときには当然そういう目で見ていきたい」と述べた。

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2015年6月30日のニュース