美香「自信になる」2位!3年ぶり米ツアーV逃すも今季最高

[ 2015年6月30日 05:30 ]

18番でバーディーを逃した宮里美香

USLPGAツアー アーカンソー選手権最終日

(6月28日 米アーカンソー州ロジャーズ ピナクルCC=6374ヤード、パー71)
 宮里美香(25=NTTぷらら)が今季最高の2位に入った。首位と4打差の4位から出て6バーディー、1ダブルボギーの67で回り通算13アンダーでホールアウト。優勝したチェ・ナヨン(27=韓国)に2打及ばず、惜しくも3年ぶりの米ツアー2勝目を逃した。8位スタートの有村智恵(27=日本ヒューレット・パッカード)は、73と振るわず通算6アンダーの29位。70の横峯さくら(29=エプソン)は5アンダーの37位、野村敏京(22=フリー)は4アンダーの43位だった。

 宮里美は完全アウェーの雰囲気をものともせずスコアを伸ばした。同組のS・ルイスはコース近くにあるアーカンソー大出身で大歓声に後押しされていた。その中でライバルを上回る67をマーク。「完全アウェー。自分が寄っても拍手をもらえない。でも逆にそれが自分を強くしてくれる。ステーシー(・ルイス)は世界ランクで上だし、自分も負けてないというショットが打てたので自信になる」と胸を張った。

 コースは距離が短く、ドッグレッグが多いためパワーで劣る日本人でも勝負できる。宮里美自身も12年に2位、13年に3位に入った。得意なコースでピンに絡むショットを何度も見せた。

 3番で3メートル、5番で2メートルのチャンスを生かした。8番パー4ではピンに2・5メートルにつけると、下りのパットを沈めてS・ルイスらと首位に並んだ。10番では2人ともバーディーを奪って沸かせた。「前半から良いゴルフができてステーシーとバーディー合戦になったので追いついていこうと思っていた」。

 痛恨は13番パー4。2打目でグリーンを外しアプローチをミスしてダブルボギーを叩いた。それでも気持ちを切らさず16番パー4で2打目を1メートルにつけて1つ返すと17番パー3で4メートルのフックラインを入れてガッツポーズ。最終組のチェ・ナヨンにかわされたが、上がり3ホールで2バーディーを重ねて今季最高の2位に入った。

 得意のコースで「三度目の正直」とはならなかった。12年セーフウェー・クラシック以来の米ツアー2勝目に近づいただけに「悔しさもある」が、手応えの方が大きい。「本当にいい経験ができた」。次戦は7月9日開幕の全米女子オープン(ペンシルベニア州ランカスター)。「この自信をメジャーで生かさないと。チャンスをものにしたい」と語気を強めた。

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