錦織 ウィンブルドン練習再開へ 左ふくらはぎ筋膜炎も問題なし

[ 2015年6月23日 05:30 ]

検査の結果大きな問題が見つからず、近日中に練習を再開することになった錦織(AP)

 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープン準決勝で途中棄権した世界ランキング5位の錦織圭(25=日清食品)の脚の状態について、トレーナーの所見では左ふくらはぎの筋膜炎であるとみられることが22日、分かった。マネジメント担当者は同日、ドイツで受けた超音波検査では大きな問題はなく、近日中にも4大大会今季第3戦となるウィンブルドン(29日開幕、英国・ロンドン)に向けて練習を再開することを明らかにした。

 筋膜とは文字通り筋肉などを包む薄い膜のことで、過度な負荷や運動の繰り返しによってそこに炎症が起こると痛みにつながる。筋断裂や筋膜断裂といった肉離れの前兆ともいえる症状だ。回復のためには安静にすることが一番だが、ウィンブルドンまで1週間を切った状況で練習再開のメドが立ったのは大きい。

 万全でない状態で強行出場すれば、症状悪化の危険性とも背中合わせとなる。ウィンブルドン後は、昨年準優勝した8月の全米オープンに向けて得意のハードコートシーズンが始まるだけに、どこまで回復するかが、今後の浮沈の鍵となりそうだ。

 ◆錦織5位 男子テニスの22日付世界ランキングが発表され、錦織圭(日清食品)は前週と変わらず5位だった。1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ら上位4人も変動はなかった。添田豪(GODAITC)は90位で変わらず、伊藤竜馬(北日本物産)は1つ上がって100位。

 ◆奈良57位 女子テニスの22日付世界ランキングが発表され、奈良くるみ(安藤証券)は前週から1つ上げて57位だった。土居美咲(ミキハウス)も94位で1つ順位を上げた。クルム伊達公子(エステティックTBC)は200位。1位セリーナ・ウィリアムズ(米国)ら上位に変動はなかった。

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