桐生、世界陸上絶望的…右太腿肉離れ全治6週間 日本選手権「困難」

[ 2015年6月4日 05:30 ]

右太腿の肉離れで世界陸上が絶望的になった桐生

 東洋大陸上部は3日、男子100メートルで10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19)が13日のダイヤモンドリーグ・ニューヨークGP(米ニューヨーク)を欠場すると発表した。5月30日の練習中に右大腿部を痛め1日に都内で受けた精密検査の結果、右太腿裏肉離れと診断された。指導する土江コーチは「選手も私もショックを受けている」と話した。同大会では世界記録保持者のウサイン・ボルト(28=ジャマイカ)との初対決が注目されていた。

 練習再開まで約6週間を要し、26日開幕の日本選手権(新潟)について同部は「出場は非常に困難」と説明する。日本陸連が定める世界選手権(8月22日開幕、中国・北京)の選考基準では代表入りには日本選手権の出場が必須。陸連幹部は「いまさら(選考)要項は変えられない」としており、世界の大舞台に立つことは絶望的になった。

 桐生は3月のテキサス・リレー男子100メートルで3・3メートルの追い風参考ながら9秒87をマーク。日本初の公認9秒台が期待されていたが4月の織田記念国際は予選10秒36、決勝10秒40。5月の関東学生対校の決勝は左太腿裏のけいれんで棄権。昨年もアジア大会欠場など故障に泣かされた桐生に、また試練が訪れた。

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2015年6月4日のニュース