千代の富士、還暦土俵入り 白鵬「緊張」初の太刀持ち

[ 2015年6月1日 05:30 ]

白鵬(左)、日馬富士(右)を従え、還暦土俵入りを披露する元横綱・千代の富士の九重親方

 1日に60歳の誕生日を迎える大相撲の九重親方(元横綱・千代の富士)が31日、東京・両国国技館で約1200人の関係者らが見守る中で還暦土俵入りを披露した。太刀持ちに白鵬、露払いに日馬富士を従え、還暦を意味する赤い綱を締めて登場。「日本一!」「千代の富士!」と声が掛けられた中で、約1分半をかけて堂々たる雲竜型の土俵入りを行った。

 還暦土俵入りは歴代10人目だが、現役横綱を従えるのは極めて珍しいこと。60歳という年齢は「老人の仲間に入った」と言いつつ、現役引退から24年ぶりの晴れ舞台を無事に終え「現役を従えての土俵入りは感無量。普段から“千代の富士”と呼ばれるのは多いけど“日本一”というのは久々。まんざら悪くない響き。現役の頃を思い出した」と笑みを浮かべた。

 相撲協会の定年まではあと5年。「残された在籍期間をしっかり頑張っていきたい」と決意を新たにした。現在30歳の白鵬は「緊張しました。太刀持ちをやるのは多分最初で最後」と感慨深げで「私もできたらいいな」と30年後の自分の姿を想像していた。

続きを表示

2015年6月1日のニュース